反転

備考

2021年上半期よかった音楽

Polo & Pan / Ani Kuni

www.youtube.com

フランスのサウンドイカー二人組。基本的に音楽の方向性がボタニカル。トロピカル…ともいえるのだけどなんだかニュアンスが違うと思います。
チル要素も入っていますが、今回のAni KuniはYAMASUKI(ダフトパンクのメンバーの父ちゃんがやってるバンド)のように、大和言葉を使っているのでは!という気づきがあった激熱ナンバーです。
レファレンスとしては懐かしの姫神
Ani KuniのMVでローマ字でバンバンでてくるのでなんのこっちゃ?と思う方もかなりいらっしゃるかもしれませんが、確実にこっち方面で、それをボタニカルに落とし込めるPolo&Panの技量ですよ。
日本に来ないかな~ってずっと言ってるんですが来ないですね~。ぜひともSupersonicに出演してほしいアーティストのうちの一組です。

 

 

創造/星野源

www.youtube.com

こんなところで今さらこの人の上げるなんて夢にまで思っていなかった!なんか悔しい。だけれども、とてもおめでとうという気持ちもあって。何を言っているんだって感じですが、あちこちオードリーを見ていたら伝わるのかなぁ。
サウンド面でめちゃくちゃ頑張ってるのがわかりすぎて私の中の分析欲が久々に搔き立てられました。35年もずっと謎大人気の土管工兼チャレンジャー、マリオ・マリオ(マリオの本名)とのまさかの対峙、何をどう考えても一体どうしたという事態。
MOTHERシリーズにはじまりマリオに辿り着けるアーティストは恐ろしいことに星野源だけなんだよな現段階…。
で、久しぶりに現物シングルを購入予約したらガッキーとの結婚予定発表ってさ!はぁーもう敵わねぇや。まぁ負けてもないけれど。
そしていつまでも本人の中にも、近しい仲の中にも、私たちリスナーやファンの中にもSAKEROCKが消えないでいるんだろうなとも思う。宴会盤の中に創造のライブver.が入ってるのでそっちを買ってみたのだけれど、ペトロールズの竿隊とmabuanaさんとWUJA BIN BINとかの武嶋さんとで、テンポをゆっくりにして演奏されている。
ぼんやりした根拠だし無茶ぶりがすぎるのだけど、SAKEROCK5人で演奏したら原曲テンポで再現できる、というか絶対5人でやってやるって燃え上がると思うんだよー。日本国技館とかでさ。(失敗してアンコールにやり直すやつ)

 

 

Spin / Lxury

open.spotify.com

昨年からすっかりハマってしまっているLxury(ラグジュアリー)、実は2013年にDisclosureとの共同プロデュースという華々しい形でデビューしているのですが、それがサウンド的にあんまりで(これはDisclosure側がわるいとおもう…)以降一人で黙々と制作活動を続けている西ロンドンのアーティスト。
というかむしろ今が超アツイ。一口に言えばテクノなんだけど、色々要素が詰まってて説明しきれないの。レコードも100枚限定とか(あるいはもっと少ない枚数)で出しているのだけど、うかうかしているとすぐ売り切れてしまう…。
それで2度も逃したので(Trinity Loungeが家にないのは一生の不覚)今回のは絶対に逃すまいとポチリました。DJする機会があれば必ずかけると決めております。Lxuryが日本で見つかるのも時間の問題絶対。QrionですらもDJセットに入れているのだから。

そういえばいつの間にか大好きなDo This ForeverSpotify再生回数が100万回を超えている~!おめでとう~!次はMemphisを流行らせたい…。

 

 

John Carrol Kirby / P64 By My Side

open.spotify.com

昨年彗星のごとく現れたJohn Carrol Kirby、ロサンゼルスのアーティストですが、アー写もアルバムのジャケも、何年前よ?と言いたくなるほど年代がわからない。(見方によっては長岡亮介さん感もある?(どんな感性?))
で、現アーティストでエキゾチカを体現する人でカービィ(勝手に呼んでる)に敵う人はいないのではないかと思うほど完成度が高いし、音と音の間を特に大切にしているのもうかがえる。

柳楽さんあたりがすでにレビューを書いていそうだと思っていたけれどまだないんですね。Mikikiにはあったけれど。。意外と知られていないのか、仕事に回していないだけなのか。フォードフェラリー闘争に無意識に持ち込んでいるのはコンテンツを選ぶ側なのでは、と思う今日このごろです。

しかも何気にフランクオーシャンやコナンモカシンやアヴァランチーズにも協力したりしているんだから実力は確か。中の人(暗躍者)がこうして表に出てくるってのは興奮しますよね、やっぱり。

 

 

で、振り返ると、私は、今になっても洋楽ポップスをすすんで聴けない。

確かにトレンドは掴めるのかもしれないけれど、あくまで自分の家の外の動きを知るためのものだと思っていて、それに自分が連動するかというか全くそうではなく、テレビを見ているような気持ちになる。極論どうでもよくなってしまう。完全在宅仕事だから余計にかも。

テレビを家に置かなくなってもう5年位になりそうですが、Tverでたまに番組を見ても、度々わぁって(良くない意味で)なるし。

ミュージックビデオという存在も、どちらかというと苦手なのかも。紹介する割には結局音しか聞いてないとかが多い。

そして、本当にこころとからだに良い作用をもたらすか、と、流行しているものが良質であるかどうかは別の問題で、もちろん自分の好き嫌いもあるし。

 

そんで書き終わって、ズキュンとくる女性アーティストの音楽が候補になかったことに関しては自分でも結構ショック。

次点はドイツのデュオ、BOY / Fit Back In、素晴らしかったのだけどもう一歩なのよ…!

自分の聞いてきた音楽がいかに偏っていたかがまざまざとわかり、色んな所から引っ張り出すような上半期でもありました。

2021年下半期にもっとたくさん出てくることを願って音楽とともに過ごします。