気づいたら16年もの間、月1で絶対に頭に浮かぶ音楽、それがaikoのアンドロメダ。
中学生の時に使っていた携帯のメールアドレスにも入れていたくらいには思い入れがある。
当時はグリコカフェオーレのCMにaikoご本人が出演されていて、アンドロメダがタイアップで使われていた。
新聞に小さく広告が載っていたときはいつもハッピーな気持ちになった。
甘いものが本当に苦手なのに、学校の自販機でカフェオーレを買い、チャレンジしたりもした。
https://youtu.be/VDK53Vahqcw
たくさんの音楽を好きになるきっかけがあったので、昔ほどaiko音源だけを聞く機会はかなり減ったけれど、頭の中ではすぐに、PVも音楽も流れるようにはなっているくらいこびりついている。
交差点で君が立っていても
もう今は見つけられないかもしれない
君の優しい流れる茶色い髪にも
気づかないほど涙にかすんで
さらに見えなくなる全て
同時に小学生の時に3年間片想いをしていたY君を思い出す。今だってそう。7月6日の誕生日だって覚えている。
彼は茶色い髪で背も高くて、当時流行していたadidasの3本ラインをいつも履いていた。足が早くて、ゲームも得意だった。成績は良くないけれど、モテモテだったから彼女が途切れなかった。
私は彼に追いつきたかったのか、彼が通っていた習字教室に通うようになった。けれど、自信がなさすぎて、好きだった3年もの間、同じクラスになって席が隣になったときもあったのに、一度も直接想いを伝えることはなかった。
中学生になった。中学受験を経た私は必死になったのか恋心もなくなり、私立の女子校に通い、その生活に没頭するようになった。
ただ、向いていたのか、段がメキメキ上がっていったので習字だけはその後3年間通い続けていた。
ところが彼は中学生になってからは部活動に没頭するために習字をやめてしまい、とうとう私達は会える機会がなくなった。
ただ、仲の良かった友達がY君と長い間付き合っていたので、たまに情報が入ってきたりもして、元気そうならいいじゃない、と思った。
そんな中でaikoの13枚目のシングル、アンドロメダが発売になった。
13っていうのもメールアドレスに入れていたし、好きな数字を聞かれて13と答えるのももしかしたらこれが原因なのかな。今気づいた。
でも、13って、そのままでも、十のくらいの値と一の位単体でも素数なのに、十の位と一の位の値を足すと4になって、公約数が3つもできる上に2の二乗にもなってるだから深いんです。よ。。
占いでは生まれ変わりの数字でもあるらしいです。ほげー。
で、話戻して。
アンドロメダは、カセットやMDに録音して、駅前の交差点で何度も聞いてたし、その都度何故か彼を思い出した。その日々は大学生になってからも頻度は少なかれ続いた。
そうこう言っていたら、ハタチも過ぎて社会人生活も始まっていた。年末にようやく幼馴染と会って居酒屋で話すような年齢にもなった。
当分会っていない地元の友達の話で盛り上がって、波が終わったあとに、急に彼の話になったのだ。
ハタチのときにバイク事故で亡くなったとのことだった。
当時もあの交差点で会うことはなかったし、視力もどんどん悪くなって、ぼやけていったけれど、本当に彼をもう見つけられないのか、と、静かに途方に暮れたのを覚えている。
aikoの曲は妄想と現実の混ぜ方がとても上手だと思いませんか?
それは、もちろん歌詞ありきのソングだからなのがある。だけど、それを展開していったらきりがない。一曲一曲を解説しなくてはならない。死ぬまでかかる。なので放ります。
メロディーやコードの付け方、アレンジャーの結果もある。東京と大阪で田中宗一郎さんが言っていたことは、もちろん説得力はあるけれど、あくまで一説であることをわかっていてほしい。
私はコード進行や用語が本当に覚えられない人間で、むしろどんどん興味がなくなった気がする。ピアノ教室に通った結果あまり楽しくなかったのもあるし、ギターが絶望的にできないからなのもある。
ちらほらコードのことを言ってる人を見て、すごいなぁ、そこまで考えてるのかぁと思って♡を押したりもするけれど、できれば手の動きと音がわかる動画も一緒につけてくれって思ったりもしている位ですすみません…。
それでも一応、自分も拙いピアノで解析しかけたけれど、aikoの感覚が本当に天性、奇跡なのが改めてわかったので真似するものでもない、と思って諦めた側の人間です。何かを超える超えないの問題じゃないんですよ。aikoはaikoでしかない、比較とかそんなんじゃないんです。だから音の中にすら妄想と現実を感じることができるんです。
その代わり、ギターのリフやピアノのメロディーに対するハードルが下がるのか、すぐに覚えてしまう。し、チップチューンだとaikoの曲は比較的作りやすかった。
なるほどポップミュージックと言われるのはそういうことか、と嬉しい反面、言葉があまりにも陳腐で少し悔しい。。
あと、誰かのブログで、aikoは頑固だから音楽の作り方に関することをメディアで滅多に共有しないと言っていたのを読んだ。
その一説は、なんだか納得がいかなかった。
単純にそういう話を出してくる人との反りが合わないってだけの話だと思う。
音楽短大に通っていたとは言え、aikoみたいに天性で奇跡みたいな音楽を作っている人にライターがあれこれ訊いても、aikoがインタビューを通じてその人の論を押し付けられただけになってしまうのが目に見える。
メディアってただでさえそうなりやすいものだから。
どういうこと?って思う人は暁のラブレターに入ってる風招きを聞きなさい!
いい音で聴きたかったらSACDを探せ!
歌詞はその点想像力の世界だから許容しやすいし、雑誌で対談も実現しやすいけれど、曲に関してはどうしても堅くなってしまうんですよ。
だからこそ、aikobonや公式サイト、BPの会報のインタビューを大事に読むようにしている。事務所側もそれは慎重にやっていると信じたい。aikobonは読みすぎてボロボロになって二冊目を買ったくらいだ。
夢の中のまっすぐな道で止まっているから、aikobon2も出してくれたらいいのなー、とは思うのだけど。
ただでさえ、aikoはマニアック主義だと思うし、それを見てまたたく間にマニアックになっていくジャンキーたちを掌で静かにニコニコしながら見ているのも好きなんだと思うんですよね。
まぁそれも私の妄想なので、結局真実も彼女の中にしかないのです。
はぁー、、しかしね、今まで言う機会がなかっただけで、aikoって本当に孤高なんですよ…。
一部にはただの佐野康夫ギャルめって思われてるかもしれないですが…それはaikoの音楽があったおかげですよ!
響きはよろしくないけど最高の副産物です。
SNSには色んなアーティストのことを呟いているのに、結局このブログが、aikoで埋め尽くされてるっていうのは…。
本当に、aikoはaikoでしかなくて、少なくとも自分には大きな存在だって証拠なんですよ。それがaikoにとっての孤独を生み出す要因になるかもしれないと思っているからこそ、私はここにいるよーってひっそり手を上げていたいです。
余談でめちゃくちゃ些細だけど、甘いものが苦手だけど周りはそうじゃないし…っていう気持ちを持ち続けていた人間には、aikobonがあって本当によかった。
まだその時、曲のラジオはこの世に出ていなかったけれど、本当にラジオの歌詞みたいな気持ちになったんですよ。
そういえばようやくインディーズアルバム、astral box と GIRLIEを揃えました。持ってなかったナキ・ムシのスリムケース盤も。
来月からSACDを探すたびに出ようかな。それが終わったらハイレゾ。ふー。