noteがあまりにも普及しすぎてなんだかな…という気持ちも込めて、敢えてはてなブログ側に記録する。


ハロプロ研修生30期のメンバーには、ただでさえ思い入れがある。
モーニング娘。に15期として加入したオーディション合格組の3人(北川莉央/岡村ほまれ/山﨑愛生)の一方、合格できなかったメンバー9人がハロプロ研修生30期として2019年に加入した。未だに2019年の9月と12月の研修生発表会に行けた人がとにかく羨ましくて仕方ない。羨ましさゆえに当時の日替わり写真だけをサルベージして保管しているほどには。
私は2020年明けにハロプロ研修生にハマった。その頃、月曜の夜中に『ハロドリ。』という番組をテレ東系でやっていた。それは、ハロプロ研修生に密着した内容だった。どう考えてもニッチなチョイスだろう。でも、その機会がハードルを下げたとも言えるのかもしれない。コロナ禍真っ只中、関東圏に住んでいるわけでもないので現場はただでさえ限られたが、灯りが一つだけともった洞窟に住み、その中で希望を見出すかの如く、すがるような気持ちで見ていた。
身近にハロプロ研修生を現場で見る人がいなかった。当時の自分には、ハロプロヲタクの友達が数えるほどしかいなかった上にその中でもアンジュルムヲタに傾倒していた。加えて、オーディション合格後のグループ加入者に対する下駄の高さを感じた。BEYOOOOONDSがデビューして間もないころだったし、こぶしファクトリーやカントリーガールズの活動休止があった分、ハロプロ研修生からの昇格・結成グループに対して、ハロプロの歴史の基礎となったゴールデン期、ベリキューにあったような明確なレジェンド枠を打ち出すマーケティングにしか安心できない心理も働いたように思う。
また、ロリコン、異性愛者、同性愛者とひとくちにくくられ、あまりにもぼんやりとした概念で大きなステッカーを貼りたがるように、三大欲求を一番前に情報を出して頭でっかちになってしまいがちな社会に対して怯える人の多さもあるのだろう。そこに「尊敬」という考え方が入り込む余地を作ることが改めて必要だ、と思う。
話を戻す。そんな中、ハロプロ研修生実力診断テストは無観客で開催された。初めてリアルタイムで見守った実力診断テストだ。そこで、私は初めて推しという概念を知ることになる。北原ももに出会った。衝撃だった。この興奮や感覚をどのように例えていいか分からなかった。戸惑った。共感を求めようにも言葉が見つからない。当時戸惑いながら数少ないハロヲタの友達に連絡した覚えもはっきりある。
更に、研修生内にも先輩や同期という存在を知って、こんなにアイドルの原石がいるのか!とただただ感銘を受けた。多くのことに可能性が開けていて、そのなかでもハロプロでアイドルになりたい!とデビューを目指して日々研鑽する姿があるのだ。何にも代えがたいものとだと未だに考えては、ハロプロ研修生を応援する五感を止めることができないのだ。
研修生発表会があっては配信やDVDを買い、メルカリでグッズをサルベージしては、北原ももおよび研修生たちのパフォーマンスを見守ること、そして限られた情報を基に、いいところをたくさん見つけられるよう繰り返しながら生活した。研修生、エッグ、キッズの歴史も調べては知識となっていった。コロナ禍で、どうすればら本物の姿を見た時の同様の経験を補完できるか、さんざんバンドのライブを小さなライブハウスで観てきた立場だからこそ悩んだことだった。
翌年2021年の実力診断テストの季節がやってきた。チケットは確保できたのに結局無観客での開催になり、抽選で当たったチケットは無効・払い戻し。結局配信で見る羽目になった。1年の成長の成果を一人でのパフォーマンスで見せつける貴重な機会なのにも関わらず。とにかく悔しくてしょうがなかった。
特に30期は2度目の実力診断テストだから、昨年からどう魅せ方が変わったかを注目される立場でもあった。そこでの記憶が、2026年の夏のハロコン、植村葉純のわがままリクエストによって叶えられた、同期によるBEYOOOOONDS「眼鏡の男の子」でまざまざとよみがえった。
ハロコン本日のわがままリクエスト:
------ネタバレから逃げて-------
植村葉純さん
ハロプロ研修生30期全員で「眼鏡の男の子」
ありがとうってさすがに絶叫不可避
— ԹօԹ (@hi_i_am_pop_) 2026年7月18日*1
30期無冠の王の一人、OCHA NORMA西﨑美空。私がハロプロ研修生の情報を収集し始めたころ、真っ先に気になったメンバーだった。歌もダンスもそつなくこなし、ブレがびっくりするほどない。「愛して愛してあと一分」もそうだった。突き抜けるという部分に目を向ければ推すという要素が薄くなりがちかもしれないが、初めからパラメーターが全部揃っているメンバーがいることにびっくりした。そんな彼女が、眼鏡の男の子で恋する女子高生、夢羽の役を演じるということは少なくとも私にとって何も違和感もなく、解釈一致でしかない状態だった。
恋する女子高生を支える同級生役の二人が、Juice=Juice江端妃咲とつばきファクトリー豫風瑠乃。二人とも目に見えて研修生時代から安定のパフォーマンスで人気を誇ったメンバーで、江端は京都弁、豫風は大阪弁を使いこなす。2021年の実力診断テストでは、江端は「Very Beauty」で宮本佳林賞、豫風は「この世界は捨てたもんじゃない」でベストパフォーマンス賞を獲っている。そんな二人が舞台で敢えて支え役を演じ、わちゃわちゃするという勾配ぶり。かわええ。
女子高生3人組を西日本組で固めてくれたことに、ただただ感謝をせざるを得なかった。西﨑も岡山出身なので岡山弁を舞台で使うという素晴らしい演出だ。かわええ。
2021年当時、研修生で構成される演劇女子部の舞台、『図書館物語~3つのブックマーク~』というものがあったが、西日本在住のメンバーは参加ができず、その代わりいつもどおりレッスンを増やして過ごすという時間があった。
その30期メンバーがこの3人と、後述するOCHA NORMA広本瑠璃、そして語り部およびヒロイン役であり、原曲の清野桃々姫とメンバーカラーがオレンジで同じでもあり、このわがままリクエストを見事当てた、ロージークロニクル植村葉純であった(大阪)。そして植村は当時、「大人なのよ!」でダンス賞を受賞している。*2
お嬢様風なお嬢様2人組は、わがままリクエストの直前にパフォーマンスあとの衣装で登場する、ロージークロニクル橋田歩果と、OCHA NORMA北原ももだ。橋田はピンクロリータ姿で、北原はパンク風の衣装で登場する。もうおじおば世代でないと通じないかもしれないが、まさに嶽本のばら『下妻物語』や、矢沢あいの『ご近所物語』『パラダイス・キス』の世界観なのである。また、橋田と北原は仲が良く、実力診断テストでも我が道を往く選曲をしていた。(橋田は「Kiss!Kiss!Kiss!」、北原は「ブギートレイン'03」)特に、2021年の実力診断テストではプリキュアかと言わんばかりの姿だった。また、北原が上手くエスコートしているように見えて実は橋田の方が上手にいる、その関係性を大変ありがたく受け取っているので、舞台上でもそのような状態が見えてしまうと、さすがに脳みそがとろけてなくなるかと思った。
「眼鏡電車キター!」と叫ぶのは、30期内でも随一の陽キャである、ロージークロニクル村越彩菜。一方、「むむ、ライバル多し」とつぶやくのは、30期の中で名門アフターズスクール広島出身のいわゆるエリート枠と言っても差し支えない、OCHA NORMA広本瑠璃。村越は「次々続々」、広本は「ドンデンガエシ」のアンジュルム楽曲を当時披露したメンバーだ。(なお広本は歌唱賞を受賞。)
更に、肝心な眼鏡の男の子役は、アンジュルム平山遊季。研修生時代はいわゆるイケメン枠になるということはなかったものの、アンジュルム加入後にヘアメイクを変更し、エキゾチックな出で立ち、しっかりした性格、魂のビームと言わんばかりの歌声と、どこかほんわかした話し方で、ファンたちを次々打ち落とし続けているメンバーだ。実力診断テストで魅せた「ロックの定義」もそうだった。
ところで、背の高さについて云々発言しているハロプロファンもいるようだが、ジャニーズがいかにして覇権を獲ったかわかっていないのか。また、BEYOOOOONDS/SeasoningS 平井美葉が支持される根本がわからないのか。低身長で魅せつけられる低重心の麗しさほど、喰らうものはないのだ。
私も長い間温かい目で見守ってきたはずなのに、しっかり黄色…くはないな、妖怪みたいな声で叫んでしまった。解釈一致故だ。
そして、30期の9人はステージにいるとおり、全員がグループ加入によってデビューを果たしている。よって、9人だけが集まってステージでパフォーマンスする機会なんてほぼない。だからこそ、この奇跡と彼女たちの長い間の頑張りや結束力、実力診断テストでしか魅せられなかったような個性が、1度のわがままリクエストでこのように輝きを放った瞬間だった。9人のユニゾンで、ボロボロと涙と嗚咽が出た。すべてがとにかくキラキラしていた。そして興奮のあまりところどころで記憶が飛んでいる。終わった後、「ありがとーーーっっ!!」と絶叫した。魂からの咆哮だった。
もしこのわがままリクエストがトヨタアリーナでのパフォーマンスで実現するのならば、絶対にハロステで公開するべきだ。平山遊季が抱え続けている体調不良で出演できないのであればなお、大阪公演をどうにか映像化して公開してほしい。誰一人健康を保証できない。Hello!Projectなんてただでさえ体力ばかりを使って働き続ける場所だ。だからこそ、ひとつひとつの公演を大事にしたいのである。
どうか。どうか。どうか。