アマゾンプライムに少女革命ウテナ全話が公開されたのを機にしっかり観た。
ビジュアルだけで、百合の話なのか?と思いこんでいた自分がものすごく情けなくなった。全世界の人に謝りたい気持ちになった。だけど、自分に改めて勇気を与えた大事な作品になった。もっと早いうちに見ておけばよかったな…。
革命少女ウテナではなく、少女革命ウテナってのが本当にみそだと思う。
そこで『ディズニーランドは王子様とお姫様の国だ、少女革命ウテナでは白馬の王子様をぶっ殺している話だ』と言っていた。
私はディズニーランドが昔から本当に大嫌いで、それが最も腑に落ちた瞬間だった。
どんなに自立している人でも、「王子様ないしお姫様がいる、現れる」と思って現状維持して生きている人もいると思う。
夢を持つのは構わない、上昇志向があるのもいいことだ。むしろ私はそういう思考が元からある人がすごく羨ましかった。ただそれは、一般の輪に入れなかった悔しさだったのかもしれない。
でも一方、それはとても抽象的で乱暴なことだとも気づく日が来る。
実際に気づいていても見ないふりをする、それが少女革命ウテナの中での柩だったように思う。
上昇志向と、向き合って前に進むは、違うことだし、勇気の有無も明らかに違うのだから。
理想と現実のギャップに向き合う話として、本当に完璧だと改めて感じた。